一輪の花に飼いならされる
夜中テレビを見ていたら、半澤鶴子さんという70歳の女性の特集があっていた。彼女は茶事の出張料理人で、茶事を行う為に茶事行脚を行っているのだそう。まさにおもてなしのプロ。そのプロでも理想と現実に悩む姿にとても心を打たれました。相手をもてなすということを究極を追求すればこその悩み。茶事とは。もてなすとは。最高のもてなしとは。
彼女が最後に行き着いた言葉。
〜一輪の花に飼いならされる〜
あるがままに。ありのままを受け入れる。
その言葉が胸に響きました。私は子育てにおいてのことが思い当たりました。理想の押し付けではなくありのままの息子を受け入れたいと。花を見れば微笑み、悲しみに涙する。人間らしい営みの中に難解なことに対する答えが案外あるのかもしれませんね。
一期一会。だからこそその人に対して最善を尽くしもてなす。優雅で贅沢な時間。茶道もよいなあ。